ジョカン・大昭寺(Jokhang Temple)

 200011月に世界文化遺産に登録されたジョカン・大昭寺(Jokhang Temple)はラサ市旧市街区の中心にあり、7世紀中期に創建された吐番時代の寺院で、千年以上の歴史を持つジョカン寺はポタラ宮と共にチベット族人々の宗教活動の中心、聖地であり、チベットで最も崇拝される寺院です、チベットだけでなく青海や内モンゴルからラサを目指す巡礼者も多く、まずジョカン寺で五体投地を繰り返し祈りを捧げます。

 

 

 話には、チベットの統一を成し遂げた強大になった吐審は唐に婚姻を迫り、唐の皇女の文成公主を迎えることになった。彼女はラサに到着すると、持参した親尼像を祀る寺院の建立に乗り出し、天地の相を観察した結果、龍の頭に当たる場所にラモチェを建てた。これを聞いてネパールから嫁いできたティツン王女も院の建設に取りかかった。しかし、どういうわけか夜の間に建物が壊されたため、文成公主に相談した、文成公主は占星術によって導き出した場所の湖を埋め立て建てられたとされます。こうしてできたのがジョカンだというのだ、よって寺はネパール側(西)を向いて建てられています、建てた時にヤギを使っ土砂を運ぶ際に多くのヤギを使ったことから、ラサはヤギの土地(ヤギラ/rha、土地=サ/sa) と呼ばれるようになったというおまけも付いている、また吐蕃王朝の33代ソンツェン・ガンポ王の魂を弔う為の話もあります。

 

 

 ジョカン寺は4階建てで金の斗拱の屋根は中国式、彫刻された楼や梁はチベット式、正殿の軒の下に並べられている103個の木造彫刻の獣やスフィンクスはネパールやインドの式となっています。また、寺院内には約1000mに達するチベット壁画「文成公主チベット入域図」と「ジョカン寺建築図」、チベット仏教ゲルク派に祭られている2枚の明刺繍のタンカがあります。

 

 

 見学は時計周りでまず、左側に歓喜堂ここにはゲルク派の開祖ツオンカパ(宗喀巴)とその8人の弟子の望像が祀られている。その左は阿弥陀仏を祀る無量光堂。以降、薬師堂、観音堂、弥勒堂、ツオンカパ堂、オタン湖堂、再び無量光堂と続く。ちなみに、オタン湖とはジョカンの立っている場所に以前あった湖の名前。

次がジョカンのメインとなっている釈迦堂だ。ここには、文成公主が中国からチベットに持ち込んだ釈迦尼像とインドから贈られた12歳時の釈迦牟尼をかたどった黄金の釈迦牟尼像が祀られている。チベット人巡礼者の多いときには、台座に頭を押しつける者がいるわ、カタ(薄いシルク)をかける者がいるです、果ては五体投地を始める者も出てくるわで、釈迦堂の中は大渋滞になる。

次はティツン王女がネパールから持参した仏像などが納められた弥勒法輪堂。さらに、獅子吼観音堂、菩薩主属堂と続いていくが、みんな一瞥して出ていってしまう。あとはジョカン寺の周囲をぐるりと巡るマニ車を回し、寺院内部を一用したら外へ出る。

 

 

 階段が2階と3階に直結するプラットフォームの近くに燦然と輝く屋根「ジョカン金頂」、西に眺めるとポタラ宮の建物はまぶしい日差しの中で光り輝いている。見下ろすとジョカン寺広場の人の流れがせせらぎ、チベット族の生活の息吹が漂うバルコル「八廓街」を一望することができます、チベット旅行は必ず行く所です

 

青海チベット旅行、本ページの写真撮影は王琦です

詳細な紹介